財務諸表・会計分析について

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財務会計 財務諸表から読み取ろう!(1)損益計算書・貸借対照表⑥

執筆者 森田昇 あさみコンサルティング 代表  森田 昇
中小企業診断士、情報セキュリティスペシャリスト。
長年のシステムエンジニアとしてのITキャリアと、数多くの転職経験を強みに
IT経営・人事コンサルティング業務や研修講師独立。
趣味はプロレス、競馬、AKBグループの生観戦。

1.資産は効率的に使いましょう

財務会計

はい!
「IT目線で企業改革」を標榜する中小企業診断士、新潟の男になりました・森田昇42歳です。
はい、きたりえです。本体から名古屋兼任、そして新潟へ移籍と長いアイドル人生に何度も転機が訪れていましたが、そのたびにグレードアップしている感がありましたね。そんな印象を持つ息の長い彼女ですが、ついに卒業発表となりました。
長い間、本体で選抜メンバーとして活躍し、その後は姉妹グループの成長に携わり後輩を育てつつ、自らも成長していったその姿、見習うべき点が多いですね。

グループへの貢献度は計り知れないものがあります。
ううむ、卒業前にフルメンバー公演を新潟で観たいなぁ・・・新潟競馬場とは相性最悪のわたしですが、いつか新潟に長期滞在して馬券とともに公演を何度も観たい野望を持っています。
とりあえず、夏に行けなかった分は秋の新潟開催にかこつけて行こうと思います。

残念ながら、どのアイドルにも賞味期限があります。
ましてやアイドルのグループであれば、常に変化を求められるわけですから世代交代が必要となってきます。
ですが、ただやみくもに新しい人材を投入しても失敗します。
そこにはアイドルとしての技術の継承もなく、またファンの思い入れも発生しないからです。

ステマにも限度があり、また運営が推してもファンがついてくるとは限りません。
ですので、既存メンバーを新人教育にあてる、いわゆるOJTっぽく資産である既存人材をフル活用することで組織を活性化し技術向上させる、そんな施策が必要となるのです。

分野は異なれ企業組織にとってもアイドルと同様もしくはそれ以上に、人材含めた資産の有効活用が必要なわけですね。
ということで、BtoB業態の中小企業の経営者層も資産の有効活用をいろいろ考えたくなるコンテンツを数多くご提供していこうと思います。

あ、資産の有効活用といえば、つい投資することで利息や配当を貰うことを考えてしまいますが、急に運転資金が必要となる事態に備えて、即現金化できる商品をおススメします。
ほら、定期預金とか積立保険とかですと、解約するまで時間がかかったり解約手数料が大きかったりするのですし。わたしも何度か解約手数料を差っ引かれて悲しい目に。計画的な資金繰りが大事なのは当たり前として、経営リスクにどう資金的に備えるのか、お金の有効活用に悩んだときはぜひご一報ください。
そしてきたりえ、長い間お疲れ様でした。
Not Yet最後に組んでほしいけど、卒業メンバーの確保は難しいかなぁ。ユニットもソロも北原ダイヤモンドも大好きです。



2.今回のテーマは?

それでは、本題のコンテンツについてです。
財務会計第4回目のテーマは、「財務諸表から読み取ろう!(1)損益計算書・貸借対照表⑥」です。
シリーズものとして、やっと折り返し地点に来ました財務会計。まだ半分、もう半分。どちらを思うのかはご自由なのですが、連載に飽きてないかのマトリクス紙ともなりますので、できればもう半分過ぎたのか、長いようで短いなぁと思っていただければ幸いです、と。

例えれば、連載中は長期連載だと思っていたのに、実は以外と巻数が少なかった、みたいなマンガのように、ですね。
ドラゴンボールが全42巻と聞いて、意外と長いなぁと思うのか、短いなぁと思うのか、です。
内容をギッシリ詰めて短い巻数で完結した物語がいいのか、いろいろ脱線しつつも長い巻数で完結した物語がいいのか、この判断は人それぞれですしね。

個人的には、外伝とかわき役にスポットを当てた回とか、ギャグ回とかも結構好きなので、この連載もちょこちょこまとめ回を作りつつ、外伝っぽい指標にもスポットを当てたりしますよ!

そう、財務諸表は短期集中連載と似たようなものです。

財務諸表に補足の要素はいりませんし、あってはいけませんが、財務諸表の解釈方法は補足もアリ、なんなら仮説もアリ、なのです。
中小企業診断士的財務会計としては、財務諸表で経営状態を分析しつつ、将来の事業計画の策定をしますからね。

解釈方法には補足も仮説も入れまくり、自由に夢を語ろうじゃないか夢の話をしようじゃないか、みたいな。
なので、現実離れした夢を語りすぎだろ?現実を見ろ、といった専門家からのご指摘は甘んじて受けますけれどできたら流してください、と毎度の如く予防線を張り。
この連載はあくまでも、財務諸表を中小企業診断士的目線で解釈して経営状態を把握する、いわゆる経営分析に必要な経営指標の説明となります。
はい。
「財務諸表から読み取ろう!(1)損益計算書・貸借対照表」で説明するのは、経営指標のうち12個。
中小企業診断士が最低限使いこなさねばいけない指標です。

経営指標

で、(1)損益計算書・貸借対照表⑥として、今回は財務諸表から読み取れる効率性のうち、在庫の効率性についてお話できればと思います。
12個の指標のうち、効率性の赤枠の部分、棚卸資産回転率ですね。


3.効率性、棚卸資産回転率とは?


棚卸資産回転率は効率性を表す指標です。
効率性とは、自社の資本(今回は棚卸資産)を1年間の経営で、どれくらい有効活用していたのかを指し示すものですね。

で、棚卸資産回転率とは、その名の通り、棚卸資産という名の資本が効率的に活用されていたかを、その回転数で表すものです。回転率といいつつ、実は回数。
こんがらがりそうですけど、効率性はすべて回転率=回数。やれやれ。
で、棚卸資産とは、皆さんが毎年1回は行っている棚卸しした在庫のことです。製造業や小売業、卸売業の方は毎年苦労している、もしかしたら毎月行っている棚卸し。
あれはこの指標を計算するためにも必要なことなのですよ。在庫の確認ってやつですね。

詳しい計算方法を、第1回にも貼ってある貸借対照表と損益計算書の例を基に表します。
効率性では貸借対照表BSと損益計算書PLの両方から求めますね。

棚卸資産回転率=売上売上高÷棚卸資産(単製品・仕掛品+原材料・貯蔵品+その他の棚卸資産)(回)。
高いほど効率性は高い。
在庫が売れ残らず、売上高として現金や預金・売掛金になってきているのだから、これはもう嬉しいですよね。
在庫が長い期間利く商品だって、倉庫に眠っていると悲しくなりますし、保管スペースもアレだし、管理めんどいし。5Sを徹底しましょ。

     貸借対照表と損益計算書の例では、
     191,206÷3,002=63回、業界的に、在庫が原材料だけなので、適切かどうかよう分からんですが、高いですね。

この指標、高ければ高いほど効率性がよいって判断されがちなんですが、あまり高すぎても在庫持ちなさすぎじゃん?って心配になってしまうのですよね。ほら、在庫がある=即時出荷可能、ということでもありますから。

回転率が高いすなわち棚卸資産が少なすぎ、の場合はもしかしたら注文への十分な対応がとれずに、知らずに販売機会を失っている可能性もあるのです。
まぁケーキ屋さんとか豆腐屋さんみたいな、作ったら即売買の在庫が利かない商品の場合は別ですけど。
って、その場合は棚卸資産がそもそも原材料であって商品ではないでしょうねぇ。

業種ごとに何を棚卸資産にしているのか?在庫の定義は?を確認する必要がありますね。


貸借対照表

4.では、数値の原因は?どうすればいい?


棚卸資産回転率が高い低いの原因は、作りすぎや在庫抱えすぎ以外には下記が考えられますね。

・製品が市場ニーズと乖離した結果、売れ残り。
・製品ライフサイクルが短縮した結果、売れ残り。
・機械の歩留まりが低下して、原材料の保管料増加。
そんな原因の理由としてよくあるのは、新規顧客の発掘が上手くいったぜやったね、では製品をたくさん作っておこう、あれれ?あまり売れずに在庫が増えていくよ、原材料も当然増えていくよ、在庫過剰で始末できない、仕方ない倉庫に保管しとこうってスペースがないよ処分したら損だから何とか置いておこう、そうだ本社の事務スペースにも置いちゃおう何なら玄関前にも積み上げて、などですね。

こうやって工場の整理整頓ができなくなり、仕掛品を置くスペースや梱包場所もなくなってますます製造リードタイムが伸びていく、なんてパターンがよく中小企業診断士試験2次試験の事例Ⅲで出題されます。
わたしも予備校の模試でそんなパターンを作問しますよ。

でもそんなことってよくあるの?と聞かれると、製造業の工場でなくともよくあります。
わたしが卸売業をやっていたときも経験ありです。
季節商品とかだと安い時期に値引き期待で大量買いするので、どうしても在庫を多めに確保する必要があるのですよね。

で、売れる季節になったから倉庫から出て行くぞーと思いきや、なかなか出ないで倉庫の肥やしにまた来年、でも型落ちするから売れるかなぁと至極不安になる。
なぁエアコン。冷夏のときは本当に肝を冷やしましたよ。
で。
一般的な解決策は、下記の3つ。

・生産体制を見直して、生産性向上で注文に即対応できる体制作りを!
・新製品を開発して、市場ニーズに応える!
・歩留まりの向上のため、機械設備のメンテナンスの見直しを!

ううむ、あくまでも一般的な解決策ですが、これって在庫の削減に即貢献するのか疑問ですよねぇ。
効率性ってうまく回っていることですから、別に在庫が滞留していてもデッドストックダイヤモンドの4人みたいに輝いていればいいのですよ。

在庫は不要、書類を右から左に流せばメーカーが直で現場まで発送してくれる、こんな商社的卸売業が一番、効率性が高くなってしまうのも何か違いますからね。
なので、棚卸資産回転率の数字だけでも即時改善したい方は、

・在庫を処分してなくしてしまおう!

ことは考えないで!
在庫は悪。そう単純に考えてしまうことも多いかもしれませんが、何かのきっかけで売れるかもしれない製品や使えるかもしれない原材料です。

価値0で処分するのはいかにも勿体ないですし、そもそも処分代だってかかりますものね。
家電を処分するのも金がかかるこの時代、なんとかして在庫を活かしていきたいと思いませんか?

いまだにパソコンの処分に金がかかるのは納得いかないですしね。ノートパソコンなんて小っちゃくて雑誌サイズなのにですよ。
まま、在庫が物理的に邪魔で生産体制の効率化を妨げているとか、保管費管理費がバカにならないとか、そんな近々の問題がなければ、長い目で見てみましょうよ。

そう。
効率性の改善には、その企業組織に必要な在庫という資産をどう扱うか、これを考え適切な在庫量に調整するために、様々な仮説に基づく施策が必要なのです。まずは売れ筋の分析を行い、本当に在庫はデッドストックなのか、転用は無理なのか、実はダイヤモンドじゃないのか、そんな中小企業診断士が行う企業診断が絶対に必要となるのです。

在庫が増えていく原因は、もしかしたらマーケティングの失敗かもしれませんし、生産管理がうまくいってないかもしれませんし。
診断士の出番ですよ!

在庫の良し悪しの判断は多少時間がかかりますけど、適切な在庫量とその在庫の見える化や発注方法の改善も必要となってきますから、在庫分析は必須ですね。

いつまでもダブルピン方式での在庫管理だと効率的にどうかな?と思ってしまうこともあるかもしれませんので、決して直近の数値に踊らされることはしないで、自社の経営状態をあるがまま把握してから、理想の数値に向けて一つ一つ問題を解決していく計画的段取りをしていきましょう。
というわけで、在庫=悪では決してないんだよと倉庫の5Sを徹底しつつ、工場内の導線確保もしないとねと特に整理整頓を意識しつつ、次回も経営指標の効率性について説明しようと思います。
ここまでお読み頂き、誠にありがとう御座いました。


5.終わりの雑談


それはそうと、ついに秋競馬開催ですね!6週間に短縮されたとはいえ、やっぱり夏競馬は長く感じるのです。暑いし。
でも秋競馬の開幕週ってまだ夏競馬の延長っぽい感じ。
サマーマイルシリーズとサマースプリントシリーズの最終戦がありますし。暑いし。
でも今年はここ数年と比較すると、残暑はきつくないですね。この調子で酷暑がぶり返すことなく、秋が深まっていくといいなぁと。

まぁ毎日王冠くらいになってから、やっと秋本番!みたいな思いがあるわけですがね、東京競馬場が近い身としては。

それにしても、韓国遠征あり、フォア賞ありと秋競馬になってから一気に競馬界がにぎやかになりました。
またコリアCでの2年連続の無慈悲な勝ちっぷり、あれシンガポール国際Cみたいに自国馬が勝てないからとレース自体がなくならないか心配になるブッチギリでしたが、積極的な海外遠征賛成派としては、来年もまた日本馬の目標となるといいなぁと。
しかしサトノダイヤモンドはいったいどうしたのだろう?日本ではあり得ない失速ぶりに、故障を心配してしまいましたが…本番は何とか良馬場で悔いのない仕上げでお願いしたいところ。
ついでに韓国の馬券も売っていただきたいところ。京成杯AHより当たりそうだし。

ちなみに馬券はブラックスピネルから見せ場なく終了。
おかしいなぁ、まったく何もないとはなぁ。それにしても、いやぁ、さすが中山マイル戦。
それまでの中京記念や関屋記念と違って前がまったく残らないですね。でもあのペースで4着まで残るマルターズアポジーは強くなったなぁ。
次は大敗してからのG1で大穴を期待したいところですね、人気になりにくい鞍上ですし。
そして勝ち馬の鮮やかなこと!これまでの惜敗ぶりはいったいなんだったのか、という完勝劇。
ついに本格化したのか、それとも中山マイルが良かったのか、いずれにしてもあそこまで楽勝すると本番がより一層楽しみになりましたね。

あとは鞍上の確保が問題ですな。致し方なし。




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